ポップはなにに衝撃を受けていたのか

 ダイの大冒険のネタバレ

 

 アバンのしるしが光らないことに悩むポップだったが、マトリフのところへ相談(?)にいく。悩むポップにマトリフは何に悩んでるかわからない、ひょっこが成長した。俺にマトリフのしるしがあったらくれてやる、と笑う。そこでポップは衝撃を受け、引き返す。このやり取りがさっぱりわからなかったが、ようやく見当がついた。ポップはアバンの弟子としては仮免状態であることに気づいて、そのことに自分の自信のなさの理由を求めた。そんな自分をマトリフは認めてくれているので、自分の考えがマトリフにとって失礼であることを感じたのだろう。いやー、こんなのわからないだろ。最初にここを読んだのは小学生のときだったか…いい師弟関係だね。

 

 さらにいくつか思いついたので追記。なんでマトリフはポップの悩みが何か見当がついたのか、というかマトリフはポップの持つ悩みにいつ気付いたのか、である。原作内で明言されているのは「おおよそ読めたぜ」のコマだが、実はそれより前にマトリフはポップの悩みの正体に気づいている。それはどこだったかというと、「……待ちな!」のコマであろう。ポップはパーティメンバーとの出自の差に強い引け目を感じていたが、そのことに気づいたためマトリフは全てに恵まれていたらここまでこれなかった、だれよりも強くアバンにあこがれ*1苦闘の道を歩めた、とポップに言うことができたのである。ちなみに何でここでマトリフがここでポップの悩みを察することができたかと言うと、原作内のヒントとしては「しょせんおれなんかただの武器屋の息子なんだ」「最後の最後で越えられない一線が来ちまった」(マトリフのしるしがあったらとっくにくれてやってる、と言った後に)「すまなかった師匠…甘ったれちまって…!!」あたりなんだろうけど、これで気づけるのはエスパーすぎひん?まあ原作者が神がかり的にマトリフに降りてきた、ということで。

 しかし、マトリフはほとんど正確にポップに必要な言葉をかけてやっているとは思うが、それだけでは足りなかった、のであろう。足りなかったものがなんだったかがマァムに関連しているような気がするが、そこらへんは筆者はよくわからないのである…

*1:ここでアバンの名を出すのがエモい。自分の名前はださんのか…w?