ダイの大冒険のネタバレ
メルル瀕死の事態に面してヤケクソでマァムに告白→しるし光る→回復呪文が使えるようになりメルル生存なのだが、よく考えると少し妙ではないだろうか?別にポップが回復呪文の練習してたわけではないし、回復呪文に素質ありそうな描写あったっけ?とはいえアニメを見ていて実は回復呪文に目覚める伏線がちゃんとあったのだということに気づいた、少なくともそんな気がしてきたのである。それはなんだったかというと、ポップの相談を受けるマトリフの心のセリフである。「ポップよ…おおよそ読めたぜ」「おまえの悩みが…」「おそらくそいつはおまえの人生で一番のカベだろう」「それを乗りこえちまったら…」「もうおまえはオレの手の届かない所へ行っちまうんだろうなあ…」*1というわけで、しるしを光らせることができたポップは無事壁を超えたので、無事大魔道士となりましたとさ*2。うーむ、どうか伏線であって欲しい…
とはいえこのしるしが光らないエピソードには結構謎が多くて、適当に列挙すると、何であのタイミングでポップは悩みだしたのか?何でマァムに告白するとしるしは光るのか?マァムにやたらとツンツンしていたのは何か意味があるのか?といったところである。後ろの二つに関しては筆者は正直よくわからないのである。なぜかというと、一つ思いつくのはマァムがよくわからないからである。マァムは慈愛の心が強いキャラとして描かれているが、そんなマァムはヒュンケルのことが好きだったのか?とかである。筆者としてはマァムは恋愛関係の感情はあまり発達していないので、ヒュンケルのことは(ポップのことも)好きではない説をとりたいのだが、どうもそうでない、とする説を今日見てしまって、それにそこそこの説得力を感じるのである。
とはいえここらへんに関しては正直よく考えてないしつっこんでいくには準備不足を感じるので深入りはしない。それよりもさらに輪をかけてわからないのが最初に挙げたこのエピソードが起こったタイミングに関する疑問である。このエピソードが起こる前に何が起こったかというと、ダイがバーンに恐怖を感じて逃げ出し、ポップがそれを追いかけなだめた後なのである。ポップは怯えるダイをもう一度立ち向かう気にさせたのに、そのあとで自分がビビッて自暴自棄になってた*3ら台無しである。しるしが光らないっていじけてたやつがなんかえらそうなこと言ってたなwとなってしまう、またそのときマァムにも何も心配いらない、みたいな感じでポイント稼いどいたのに完全に裏目に出ているではないか。もともとポップのエピソードをバーンプレス潜入準備期間のメインにするつもりだったけど、バーンとの戦いでダイが思った以上に精神的ダメージを受けたのでそれをフォローする必要があった(せっかく和解した親を目の前でなくしているしな)、結果として2つのエピソードが隣接してしまってチグハグ感が出てしまった、のだろうか?あるいは大したバックグラウンド(ドラゴンの騎士、王族、善悪のサラブレッド、勇者パーティを親に持つ)がないままここまで戦ってきたもともとビビりのポップが抱え続けてきたストレス(自分がこれからも戦っていけるのだろうか?大魔王を相手にして)がここにきて大変強くなっていることに三条氏が気づいたのでしるしが光らないエピソードをここに挟まざるを得なくなった、ということなのだろうか?どちらの考えもそれなりにありそうではあるが、それだけでこのチグハグ感をすべて説明できるかというと…うーむ。